「水族館非公式ガイド」管理人の日記

羽生田トライアングル

20100402 | main | 20100401
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クラムボン=クックロビン(コマドリ)説の中間報告
「クラムボン」にばっかりかまけていると、
いつまでたっても花札が完成しないので、
いったんここで“中間報告”というカタチで
まとめてしまおうと思います。
この問題はとりあえずここで“強制終了”です!

        ◇        ◇        ◇

・これまでの記事
 http://ihsworks.blog6.fc2.com/blog-entry-560.html
 http://ihsworks.blog6.fc2.com/blog-entry-564.html
 http://ihsworks.blog6.fc2.com/blog-entry-570.html

・宮沢賢治の短編「やまなし」に関する研究をまとめたサイト
 http://www.yamanasi.net/

以下、歴史的事実は赤字で、私の仮説は白字で書きます。
私の仮説(=コマドリ説)は現時点で
何ひとつ証明されていません。
恐らく今後も証明されるコトは無いでしょう
(それは他のどの説にも言えるコトですが…)。

・宮沢賢治の「やまなし」に登場する
 「クラムボン」の正体は「クックロビン(コマドリ)」。

・「やまなし」は、
 マザーグースの「こまどりのお葬式」と
 それを引用した竹久夢二の「少年と春」、
 ストリンドベリの「海に落ちたピアノ」を
 下敷きとして書かれた作品。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000212/files/46451_23633.html
 http://hukumusume.com/douwa/new/06/25.htm

「海に落ちたピアノ」が下敷きという説は
 「賢治童話の気圏」(吉江久弥)という本から。

 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469221570
 私のオリジナルではない。

竹久夢二の「少年と春」は1910年発表。
 北原白秋が『まざあ・ぐうす』を出版したのは1921年12月。


・宮沢賢治は1922年の早い時期に『まざあ・ぐうす』を入手し、
 「こまどりのお葬式」を目にする。
 と同時に竹久夢二の「少年と春」に引用されていた文章が、
 マザーグースであることを知る。

同年、宮沢賢治は
 「小岩井農場」「イーハトーボ農学校の春」を書き、
 その中に“Robin”および“こまどり”という単語を登場させる。


(ちょっと長い余談)
 「小岩井農場 パート七」で
 “Miss Robin”という表現が出てくる
んだけれども、
 この“Miss”の部分に宮沢賢治の
 (ちょっとイヤミなぐらいの)自信が窺える気がする。
 コマドリってのはヨーロッパではかつて
 「雄しかいない鳥」と思われていたらしい
 (逆にミソサザイは「雌しかいない鳥」と思われていた)。

 宮沢賢治はそういう背景まで知っていて、
 わざわざ“Miss”って付けた気がする。

・「やまなし」も同じ1922年に書かれた。
 竹久夢二の「少年と春」、そして「やまなし」がともに
 幼い子供(仔蟹)が始めて“死”にふれる場面を扱っている
のは、
 この2作品が「こまどりのお葬式」という同じ種から成った
 いわば“異母兄弟”の関係にあるから。

以下、「コマドリ説」を適用すると
上手く説明がつく事柄を列挙しておきます。

コマドリは渡り鳥であり、夏季に日本にやってきて、
 冬季になると中華人民共和国南部で越冬する。

 クラムボンが「やまなし」の5月の場面でのみ登場し、
 12月(11月)では登場しないことと辻褄があう。

竹久夢二の「少年と春」の登場人物は母と子。
 ストリンドベリの「海に落ちたピアノ」の冒頭で登場するのは
 ウナギの母と子(前出リンク先の日本語訳では出てこないけど)。

 「やまなし」で母蟹が出てこないのは、
 宮沢賢治がこの2作品との重複を避けたため。

> つうと銀のいろの腹をひるがへして、
> 一疋の魚が頭の上を過ぎて行きました。
> 『クラムボンは死んだよ。』
> 『クラムボンは殺されたよ。』
> 『クラムボンは死んでしまつたよ………。』
> 『殺されたよ。』
> 『それならなぜ殺された。』兄さんの蟹は、
> その右側の四本の脚の中の二本を、
> 弟の平べつたい頭にのせながら云ひました。
> 『わからない。』


・なぜ魚が出てくると突然クラムボンが死ぬのか?
 この瞬間、魚がコマドリの血を(皿で)受けた。
 あるいは、魚=コマドリの死の暗示。

・なぜ『わからない』のか?
 「こまどりのお葬式」には、
 なぜコマドリがスズメに殺されたのかが書かれていないから。

(またもやちょっと長い余談)
 実は「こまどりのお葬式」には、
 その前段ともいうべきお話が存在する。
 「ミソサザイの婚礼(Courtship of Jenny-Wren あるいは
 The Marriage of Cock Robin and Jenny Wren)」と呼ばれるもの。

 http://www.geocities.jp/mothergoosesocietyjp/csnr17.html
 狼藉を働いたカッコウに向けてスズメが放った矢が、
 誤ってコマドリに当たってしまう。

 つまり『なぜ殺された』の答えは『誤射』。

 「ミソサザイの婚礼」は、
 北原白秋の『まざあ・ぐうす』に収録されていない。

 となると宮沢賢治自身も『なぜ殺された』のかは
 知らなかったのかもしれない。

クラムボン=クックロビン(コマドリ)説の中間報告その後 に続く…
http://ihsworks.blog6.fc2.com/blog-entry-622.html
| クラムボン=コマドリ説 | 21:47 | トラックバック:0コメント:0
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